坂東 慧 「happy life!」
T-SQUAREの屋台骨を支える若きリズムマスター、坂東慧の初ソロアルバム。ドラマーのリーダー作らしからぬメロディ重視のキャッチーな曲が並ぶポップフュージョン盤だ。そして、ここにメインリード奏者として参加しているのが宮崎隆睦だ。冒頭2曲でトレードマークのアルトサックスを軽快に奏でた後、M3『Afterglow』ではイントロでEWIをプレイ。そしてテナーやソプラノでの演奏も披露した後のM8『Walk On Air』で再びEWIが登場する。
前奏やテーマをギターとのユニゾンで演奏し、チョーキングにはピッチベンドで対応するなど奇麗な重なりを聴かせる。またソロでは音域の広いEWIならではのサックスとは趣の違うフレーズを繰り出す。そしてラストを飾るM10『Happy Life!』ではEWIで2パートをオーバーダブした分厚い音で、オーケスレーションにも匹敵するゴージャスなサウンドを提供。エンディングに相応しいスケールの大きなナンバーに彩りを添えている。
「 ステップ・ア・ヘッド」 ライブイン東京 マイケル・ブレッカー
EWIの前身機種ともいえる、スタイナーフォンを駆使したマイケル・ブレッカーの演奏が楽しめる。M1の『Beirut』や、M4の『Sumo』での、いかにもマイケルらしいIN&OUT自在なメカニカルなソロも素晴らしいが、『In A Sentimental Mood』での流麗かつ音域レンジをフルに使ったかのソロは、ウィンドシンセの表現力の豊かさを知ることができる。
文 MEETS EWIより http://www.alsoj.net/meets-ewi/index.html
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